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原因と症状

睡眠時無呼吸の原因

睡眠時無呼吸は、多くの場合、空気の通り道である気道が、部分的あるいは完全に閉鎖してしまうことにより起こります。そのため、睡眠時無呼吸は肥満体の人、顎が小さい人などに多く、もともと気道が狭い構造になっている上に、睡眠中には、咽頭の筋肉や舌(これも大きな筋肉です)が緩みさらに気道が狭くなって閉じてしまいます。
ストローの端をふさいで吸ってみて下さい。ストローはつぶれてしまいます。これと同じ様なことが睡眠中の上気道でも起こり、睡眠中の無呼吸が発生します。

肥満

肥満になると、気道にも脂肪がつき狭くなってしまうため、息を吸った時に気道の壁も一緒に吸い寄せられて閉じやすくなってしまいます。

気道の
狭い人

肥満と同じ理由です。
首が太くて・顎が小さいなどという外見上の特徴のある人が気道が狭いと言われています。

その他の
疾患が
原因の場合
  • ・扁桃腺肥大
  • ・下顎発育不全(小顎症など)
  • ・内分泌疾患(甲状腺機能低下症、末端肥大症、糖尿病など)
  • ・変性疾患(筋緊張性ジストロフィー症、脊髄小脳変性症など)

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠中の
症状

【いびき】
いびきの程度は様々ですが、動物のうなり声の様に激しいこともあります。いびきの繰り返しの後に、10秒以上、時には60秒以上無呼吸状態となり、その後再び激しいいびきとともに呼吸が再開します。
激しい運動寝返りが多く、夢遊病者の様に動き回ることもあります。

日中の
症状

【居眠り】
無呼吸のために眠りが中断され熟睡できず、どんなに長く眠っても脳は十分休むことができないため、昼間ひどい眠気に襲われます。このため1日中頭がボーッとし、耐え難い眠気に襲われ、無意識に眠ってしまうのです。
頭痛睡眠中に呼吸が止まることにより、体の中に炭酸ガスがたまります。そのため、起床時に頭痛を感じることが多くなったり、目覚めのスッキリ感が無くなったりします。

心・血管系異常無呼吸になると酸素が体に行き渡らないため低酸素血症になります。さらに高血圧、心筋梗塞、肺高血圧、心不全などの合併症が起き、その結果不整脈が起きて、睡眠中の突然死につながります。

日中の
症状

例えば…

  • ・イライラして興奮しやすい。
  • ・小さなことで文句を言ってしまう。
  • ・小言が多くなる。
  • ・怒りの感情を抑えられなくなる。
  • ・やる気が無くなって、うつ状態になる。 など