子供の睡眠時無呼吸症候群の場合は、アデノイドや扁桃の肥大が原因であること多く、手術が第一の選択になります。また、大人の場合でも、気道閉塞の原因がアデノイドや扁桃の肥大であると明らかな場合や、他の治療方法では、うまく治療できなかった時などは、耳鼻咽喉科医による手術が必要となることがあります。
最も一般的な手術は、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)です。この手術は、口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除して、気道を広げる手術です。睡眠時無呼吸症候群の約40%の患者様で、有効と報告されています。手術を受けられた患者様の中には、手術による傷が治るまで、激しいのどの痛みがあったり、手術後に、鼻声になったり、水を飲むと鼻から逆流しやすくなりことがあります。
最近になり、いびきの治療として、レーザーによる口蓋垂軟口蓋咽頭形成術も行われる様になってきました。この治療は、いびきの音を和らげる治療であり、睡眠時無呼吸症候群に治療効果があると判断するのは早計です。