どの様な検査が必要なのか?
睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を調べたり、治療方法や処方を決定するためには十分な検査が必要です。
在宅でも行える簡便な方法もありますが、一般的には一晩入院して、色々な電極やセンサーなどの検査端子を身体に取り付けて眠り、脳波と心電図、胸部・腹部の動き、鼻からの空気の流れ、動脈中の酸素の量などを連続して記録し、翌日に医師が診断します。
睡眠時無呼吸症候群の検査を受けやすくするために
入院と聞くと構えてしまうものですが、ポリソムノグラフィー検査は、事前の制限も特に無く普段通りに寝るだけで行える検査なのでリラックスして臨んで下さい。
もちろん睡眠状態を記録する各種センサーを付けての睡眠になりますが、当クリニックでは、患者様により良い睡眠環境の中で眠っていただける様様々な工夫をしています。
ゆったりと眠れる様検査用にセミダブルベッドを用意しています。
バス・トイレは各検査専用部屋に備え付け。
夜間トイレに行きたくなったらすぐに行けます。
朝もゆったりとシャワーを使うことができます。
閑静な住宅街のはずれに建っていて、周りは川や林などの自然が多く、車の通りも少なく、静かで快適に寝られます。
スクリーニング検査は、自宅で検査ができるので入院の必要がありません。
その反面、計測できる情報が少ないため、検査の精密度が低くなります。
睡眠時無呼吸症候群の疑いが強い場合には、さらに脳波などの情報から睡眠の深さも併せて調べる精密検査(ポリソムノグラフィー検査)が必要となります。
酸素飽和度記録モニター
自宅で寝る時に、万歩計サイズの計測装置を手に装着します。
この装置は、一晩の脈拍、酸素飽和度を記録して、睡眠中に無呼吸が起きていないかを検査します。
アプノモニター
脈拍、酸素飽和度、いびき、呼吸の状態を記録します。酸素飽和度記録モニターよりも多少詳しく検査できます。
ポリソムノグラフィー検査とは、夜間睡眠中の状態を総合的に検査するためのもので、専門の検査技師がセンサーの取り付けから夜間の監視、データの解析を行うため、検査には入院が必要になります。
計測する情報は、脳波・眼球運動・呼吸の状態・換気運動・酸素飽和度・心電図・体位・いびき・脚の動きと多岐に渡るので、睡眠の状況がしっかり把握でき、治療方針の決定に役立ちます。
各種センサーを装着した状態になると、多少電極コードなどが気になってしまうかも知れませんが、寝返りをうつこともできますし、完全に無痛の検査ですのでリラックスして受けて下さい。